アポリヤ（Apolhya®）ポリアミド／ポリオレフィングラフト共重合体

Apolhya®は、ARKEMA社の新しいポリアミド／ポリオレフィングラフト共重合体です。
ポリオレフィンとポリアミドがくし型に共重合され、安定的なナノ共連続構造をとることにより、双方の良さを引き出すことに成功致しました。


Apolhya®の特徴

• くし型ブロックコポリマー
• ポリオレフィンが主成分
• 完全な熱可塑性樹脂
• 安定なナノ共連続構造を形成

• 柔軟性　(曲げ弾性率 35~500MPa)
• 耐熱性　(融点130度~220度)
• 成形性　MFI(230℃、2.16kg): <1 to 40 g/10min

• 透明～半透明　(ナノレベルの相構造に由来)
• 幅広い成形性 (射出成形、押出成形、カレンダー、ブロー成形)
• 低密度　(d<1.0)
• 優れた高温特性 (耐熱クリープ)
• 耐衝撃性
• 耐熱老化性 (例. 150Cでの引張強度半減期)
• 耐加水分解性
• 耐薬品性, 耐候性
• オレフィン及びポリアミドとの相溶性
• 広い種類の樹脂との接着性　(オーバーモールディング、ラミネーション、金属やガラスへの接着)

●PA6 グラフトポリオレフィン
すぐれた耐熱性 (融点=216°C). 最高連続使用温度 150-175°C.
汎用用途、耐熱性が求められる自動車の用途での使用
多岐にわたる特性のグレードがそろっています (弾性率, 耐薬品性, 流動性, 透明性…)

●PA11グラフトポリオレフィン(開発品)
すぐれた耐薬品性, 一部植物由来.
最高連続使用温度 150°C, 融点= 185°C

●共重合ポリアミドグラフトポリオレフィン
すぐれた透明性 (最大全光線透過率 92%), 融点=130-145°C
熱可塑性太陽電池封止材として開発 (耐UV性)

Apolhya®は幅広い成形法に適応します。

• 押し出し、射出、キャスト成形、ブロー成形など
• 広い流動性域をカバー
• Apolhya®のナノ構造はプロセス前後での変化が少ないことが特徴

すぐれた耐熱老化性
伸び率半減時間　150度 :　2000 ~ >3000時間
伸び率半減時間　175度 ：　300 ~ >400時間

すぐれた耐加水分解性
水中　100℃
水/グリコール混合液　130℃

耐油性
油浸漬後(IRM 903, 3日間)の伸び率

• 工業用チューブ：耐熱性、柔軟性、耐加水分解性
• シート・フィルム：耐熱性、柔軟性、耐加水分解性
• 電線：耐熱性、柔軟性、耐加水分解性、難燃性(開発グレード)
• ポリアミド改質剤（耐衝撃性改質）：柔軟性付与、ポリアミドとの相溶性
• ポリオレフィン改質剤（耐熱、耐油など）：耐熱性、耐油性、オレフィンとの相溶性

上記以外にも様々な用途にご検討頂いております。

詳細につきましては、こちらからお問い合わせください。