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カルレッツ®は、パーフロロエラストマーに分類される高分子材料です。
この材料は、フッ素樹脂、フッ素ゴムともに優れた耐熱、耐薬品特性をもつことで知られています。
カルレッツ®の構造は、エラストマーの特徴である主鎖部:TFE(テトラフルオロエチレン)、枝分かれ部:PMVE(パーフロロメチルビニルエーテル)、および架橋部からなり、完全にフッ素化されており、テフロンと極めて似た構造をしています。一方フッ素ゴムは、主鎖部の一部に炭素―水素結合が存在しており、この結合は、炭素-フッ素結合より弱いために、カルレッツ®と比較して熱的、化学的特性が低くなります。


カルレッツ®パーフロロエラストマーは、米国デュポン社が開発した新しいエラストマー材料です。
このエラストマー材料は、テフロンフッ素樹脂の持つ優れた耐薬品性と従来フッ素ゴムを上回る耐熱性を有し、更にゴムの持つ弾力性を兼ね備えた画期的な製品で、世界でデュポンダウエラストマー社だけが製造・販売しています。
その耐薬品性は、従来のフッ素ゴムでは使用が難しかったエ−テル類、アミン類、ケトン類、酸化剤、有機溶剤、燃料、酸、アルカリ等、ほとんどの薬品に対して安定性を示します。また、耐熱性(JISK6301などの圧縮永久歪試験の結果に基づく)においては、300℃近くの高温においてもゴムとしての物性を比較的保ちます。このため、カルレッツ®部品を半導体製造装置用シ−ル材に用いた場合は、
等が期待できます。 |
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圧縮永久ひずみと耐熱特性
圧縮永久ひずみ測定はJIS K6262によって規定されており、図に示す様な測定用冶具を使用してゴム試験片を圧縮して、その状態で所定温度、時間で高温放置を行い、その後直ちに冶具より試験片を取り出し、次式により圧縮永久ひずみを測定します。
ゴムが熱により劣化し、弾性が失われるとひずみの値が大きくなります。
フッ素ゴムは、200℃前後の温度から急激にひずみの値が大きくなるのに対し、カルレッツ®4079は300℃でもひずみ率が50%程度です。また、200℃での長時間圧縮ひずみを測定した例では、カルレッツ®4079は300℃でもひずみ率が50%程度です。
また、200℃での長時間圧縮ひずみ率50%以下を保持しています。



測定用冶具/計算式

CS:圧縮永久ひずみ(%)
t0:試験片の原厚
t1:試験片を圧縮装置から取り出してから、30分後の厚さ
t2:スペーサーの厚さ |
カルレッツ®と従来のフッ素ゴムの耐溶剤性
温室で7日間浸漬後の体積増加率(%)
| |
フッ素ゴム |
カルレッツ® |
| ヘキサン |
1 |
<1 |
| シクロヘキサン |
4 |
<1 |
| ベンゼン |
22 |
3 |
| トルエン |
8 |
<1 |
| 酢酸エチル |
280 |
3 |
| 四塩化炭素 |
1 |
4 |
| パ−クロロエチレン |
1 |
2 |
| クロロベンゼン |
8 |
<1 |
| アセトン |
200 |
2 |
| メチルエチルケトン |
240 |
<1 |
| テトラヒドロフラン |
200 |
<1 |
| エタノール |
6 |
0 |
| ニトロベンゼン |
24 |
<1 |
|
 |
カルレッツ®は、他のゴムでは使えない次の様な薬品に対して優れた性能を示します。
アクリロニトリル
ブチルアルデヒト
DNT
エーテル類
メチレンクロライド
スチレン
アミン類*
セロソルブ
ジオキサン
酸化エチレン
窒素化合物
THF |
アニリン類*
DMF
エピクロルヒドリン
フルフラール
シンナー類
塩化ビニール
ブタジェン類
DMT
エステル類
ケトン類
酸化プロピレン |

*耐アミン特性は材質の種類によって大きな差がありますので、ご注意下さい。 |
| |
4079
 |
1050LF
 |
2035
 |
3018
 |
4001
 |
引張強さ*
Mpa
kgf/cm2 |
16.9
172 |
18.6
127 |
17.3
176 |
21.8
222 |
9.1
191 |
100%モジュラス*
MPa
kgf/c2 |
7.3
74 |
12.4
127 |
8.6
88 |
16.9
172 |
1.5
25 |
破断時の伸び
(%) |
150 |
125 |
150 |
125 |
235 |
硬度
デュローメーター
A±5 |
75 |
82 |
85 |
91 |
56 |
圧縮永久歪み(%)**
常温で70時間
204℃で70時間 |
22
25 |
30
35 |
22
25 |
30
35 |
-
18 |

| |
2037
 |
8101
 |
8201
 |
8375
 |
8385
 |
引張強さ*
Mpa
kgf/cm2 |
16.9
172 |
10.5
108 |
17.5
180 |
16.4
169 |
14.5
148 |
100%モジュラス*
MPa
kgf/c2 |
6.2
64 |
2.3
24 |
6
62 |
5.6
58 |
8.6
87.7 |
破断時の伸び
(%) |
200 |
240 |
190 |
217 |
180 |
硬度
デュローメーター
A±5 |
80 |
65 |
79 |
75 |
83 |
圧縮永久歪み(%)**
常温で70時間
204℃で70時間 |
25
27 |
-
18 |
-
29 |
-
19 |
-
35 |

*ASTM D412,500mm/min.
**ASTM D395B pellets

| 比重 |
1.9〜2.0 |
熱伝導率 |
50℃ 0.19W/m・k |
摩擦係数
カルレッツ®対スチ−ル |
0.25〜0.60
(グレ−ドで異なる) |
100℃ 0.19W/m・k |
| 200℃ 0.19W/m・k |
| 300℃ 0.19W/m・k |
線膨張係数
(25〜250℃) |
2.3〜3.6×10-4/℃ |
電機特性 |
誘電率 |
1000Hz 4.9 |
| 比熱 |
50℃ 0.226cal/g |
誘電正接 |
1000Hz |
| 100℃ 0.233cal/g |
体積抵抗率 |
約1014〜1017Ω・cm |
| 150℃ 0.252cal/g |
耐電圧 |
17.7kv/mm以上 |

熱膨張の注意点:
カルレッツ®を高温使用される場合、熱膨張による体積増加を十分にご考慮ください。
カルレッツ®使用上の注意:
高温・高圧下の熱水・スチ−ムに対してご使用の際は、必ず弊社営業担当までお問い合わせください。 |