取扱商品

粘接着剤・離型剤・加工機

アフトリート® (ゴム用表面処理剤)

アフトリート®とは

アフトリート®は加硫ゴムの接着、塗料との密着性を格段に向上させるゴム用表面処理剤です。
さらに、ゴム表面の摩擦係数を減少させる化学的反応型の表面処理剤です。
ゴム中の二重結合との反応を利用することによってこれらの効果を引き出しています。
数々の優れた性能が、業界の注目を集め、自動車部品・工業用品・土木・建築資材・家電などの多くの分野で活用されています。

性状

  • 色:淡黄色
  • 臭い:シンナー風
    (但し眼及び喉等の粘膜を刺激する)
  • 比重:0.901
  • 引火点:-4℃
    危険物第四類:第一石油類 危険等級II

特徴

  • 処理工程が簡単で大きな効果が得られる。
  • 反応が化学的であり処理ムラが少ない。
  • ゴム独自の性質を損なわない。

使用法

  • 前処理:ゴム表面のゴミやホコリ、離型剤等の除去
  • アフトリート®処理:ディッピング、刷毛塗り、スプレー
  • 接着又は塗装:処理後5分程度経過して表面が乾いてから塗布

ゴムの種類と選択性

ジエン系ゴム(二重結合)との反応によって効果がでます。

  • 天然ゴム(NR)
  • 合成天然ゴム(IR)
  • スチレンブタジエンゴム(SBR)
  • ブタジエンゴム(BR)
  • ニトリルゴム(NBR)

接着効果

接着例

  • 加硫ゴム/加硫ゴム
  • 加硫ゴム/未加硫層等の複合製品
    Ex) ゴム靴底
    ゴム引布ルーフィング
    防振ゴム
    タンクライニング
    ガスホース

アフトリート®使用で接着効果が向上する接着剤

  • ウレタン系接着剤
  • エポキシ系接着剤
  • NBR系接着剤
  • CR系接着剤

接着試験結果
下記のイソプレンゴム配合の加硫物にアフトリート®を刷毛で1回塗布し、溶剤揮発後、接着剤を塗布し接着試験を行った。

配合

Nipol IR-2200 100
亜鉛華 5
硫黄 2.5
ステアリン酸 1
カーボンブラック 40
促進剤CZ 0.8

接着力

接着剤 アフトリート®処理
ウレタン系(コニシボンドKU―10) 1.2 31.4(*)
クロロプレン系(コニシボンドG―17) 2.4 8.5
NBR系(コニシボンドG―103) 0.2 14.2
(単位:kg/インチ) *ゴム破壊

表面改質効果

使用例

  • ワイパー/ゴムロール/工業用部品(O-リング、パッキング、ダイヤフラム等)/タイヤ/ブラダー/エプロンバンド
摩擦係数測定
アフトリート®を加硫ゴムに塗布後、速やかに水洗し、室温乾燥して得られたゴムシートの静摩擦係数を測定した。
■配合 NR#3 SBR1502 NBR1032 EPDM525
ゴム 100 100 100 100
亜鉛華 5 5 5 5
ステアリン酸 1 1 1 1
カーボンブラック 40 40 40 40
促進剤CZ 2.0 2.0 2.0 -
促進剤D 0.3 0.3 0.3 -
促進剤TS - - - 1.5
促進剤M - - - 0.5
■静摩擦係数* NR#3 SBR1502 NBR1032 EPDM525
未処理 5.2 6.6 8.2 6.1
アフトリート®5秒間処理 3.8 0.5 0.5 1.1
アフトリート®60秒間処理 3.5 0.5 0.5 0.6

取扱及び貯蔵時の注意

  1. アフトリート®は有機溶剤を含んだ液のため局所換気装置を設けて下さい。
  2. アフトリート®液に、酸、アルカリ、溶剤、又は水を混入しないで下さい。
  3. アフトリート®は暗所に保管し、直射日光や紫外線から避けて貯蔵して下さい。
  4. アフトリート®の取扱作業者は、必要に応じて有機ガス用防毒マスク、保護手袋を着用して下さい。
  5. 作業中と言えども、日光暴露下では有効成分の分解が進むので、アフトリート®のポリ容器は必ず段ボール箱に格納して下さい。

  • 一般工業用製品ですので、食品、医療などの特殊な用途にご使用の場合その用途での安全性をご確認のうえご使用下さい。
  • 取り扱い:SDSの取り扱い上の注意、関係法規制にしたがってご使用下さい。
  • 本資料の記載内容は情報提供であって、保証値ではありません。