第4回

東京材料のお取引先の中で、ユニークな技術・製品を持つ会社を定期的に紹介していきます。

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<セキネシ−ル工業株式会社>ガスケット材料のトップメーカーとして、さらなる研究開発力向上につとめています。


埼玉県の西部、東武東上線で池袋から急行で約70分、小川町駅下車。武蔵野風情たっぷりの田園風景の中に、セキネシール工業(株)様の本社工場があります。小川町は古くから手漉(てすき)和紙で有名です。早速、関根社長から色々と話をお聞きしました。
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Q.貴社の事業内容について教えてください。
A小川町に永くから続いていた手漉和紙の技術を応用し、ガスケット材料を専門に製造しています。用途としては主に自動車エンジンのシール材などとして使われます。
パルプを原料とするオイルシートと、特殊耐熱繊維などから造られるビーターシートの生産量は国内トップ。ともに圧倒的なシェアを誇り、国内の全自動車メーカーで採用されております。また自動車エンジンのマニホールド部などの高熱部分に、遮熱・遮音する目的で使われるヒートインシュレーターなども生産しております。
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Q.なかでも現在、最も注力している事業は?
Aコスト低減と産業廃棄物の削減を目的とするガスケット廃材の再利用に積極的に取り組んでいます。現在、その再利用率は約50%に達しています。
また、海外からの低価格品とのコスト競争に勝ち抜くため、新たな製品開発にも取り組み、現在は摩擦材の開発、製造に注力しております。
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Q.“貴社ならでは”のサ−ビスを教えてください。
Aお客様のご要望にお応えするため、製品の継続的な改良、さらにはお客様専用材料の開発まで手がけております。
「形に育て上げる開発力」、「大きく広げる製造力」、この2つをもって積極的に製品開発・製造に取り組み、お客様のニーズに最適な製品のご提供を常に目指しております。
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Q.最後に今後の展望などをお聞かせください。
A主力のガスケット材料は現在、厳しい市場状況にあります。
そのため、研究開発体制をより充実させ、シール材専門メーカーとして蓄積した技術力を活かし、工業用分野、さらには環境保全分野に向けて新製品を開発していきます。また大企業に負けない技術力、ならびに企業体質をつくるため、生産の合理化や人材育成に注力していきます。

●関根社長からのメッセージ●
関根社長自動車産業は、常に低コストの製品を求めながらも未来へ向けての開発もしなければならない宿命を持っています。「大企業に追いつけ追い越せ」の合言葉の中、生産の合理化、人材の育成にその活路を求めています。また無公害のガスケットづくりや、お客様との信頼関係を維持し続けるためにも、廃材を回収してリサイクルさせ、より良い環境づくりとコスト競争力にも一段と注力します。最後になりますが、「なんでも紙にできる技術」を活かしてお客様のご要望にお応えできるようにとさらなる研究開発体制を充実させ、新製品を開発していきますので、何でもお問い合わせ下さいますようお願い申し上げます


[お問い合せ]

商号セキネシ−ル工業株式会社
代表取締役関根堅司
事業所所在地 〒355-0323 埼玉県比企郡小川町下里1503
資本金3,036万円
会社設立昭和37年1月5日
従業員80名
主な事業内容自動車及び各種内燃機関用ガスケット材料、断熱・防音材料、摩擦材料製造および販売
主要設備
長網抄紙機 1式     円網抄紙機 3式
ドライヤー設備 2式 カレンダーロール   4式
特殊繊維叩解設備   3式 乾式粉砕設備 1式
含浸設備 1式 コーティング設備 1式
表面処理設備 1式






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